こんにちは、副業いぬ🐶です。
最近、帰宅時によく乗るタクシーのドライバーさんと趣味の話で盛り上がることが多いのですが、先日、私の愛機であるMDR-Z7M2の管理について、ハッとする指摘を受けました。
この記事では指摘からタイトルにもあります 管理方法の変更を決意するまでのお話です。
きっかけは「加水分解」の話から
以前からそのドライバーさんとは音楽や楽器の話で盛り上がっていたのですが、その日はふと、「ヘッドホンもスニーカーと同じで、イヤーパッドとかが加水分解してボロボロになるのが怖いですよね」と話したんです。大切な愛機を、できるだけ長く、新品に近い状態で残したい。そんな愛好家なら誰しもが抱く不安を口にした私に、ドライバーさんはこう問いかけました。
「密閉して空気が動かないのって、逆に危なくないですか?」
突きつけられた「密閉保管」の盲点
ドライバーさんの一言に、私は一瞬、思考が停止しました。
「密閉して守っている」という自負が、音を立てて崩れたからです。冷静に考えれば、加水分解の最大の敵は「湿気が溜まる環境」。
空気の流れが一切ないセミハードケースの中は、守るための聖域どころか、最悪の温床になっていた可能性に気づき、一気に我に返りました。
我慢できなくなった私は、自分の現状を白状するように話し始めました。
「もう1年は確実に開けていないこと」、「セミハードケースに入れっぱなしであること」、「部屋の見える場所には置いてあるけれど、一度も触れていないこと」会話が進むにつれ、車内の空気は「今の状態を危惧する反省会」のようになっていきました。
「1年も放置しているなら、ヘッドバンドやイヤーパッドがすでに加水分解を起こしているかもしれませんね」そんな推測が飛び交う中、ドライバーさんはさらに追い打ちをかけるような自身の体験談を語ってくれました。
「イヤーパッド同士を密着させて保管していると、次に開けた時、パッド同士がくっついて剥がれなくなって、どうしようもなくなりますよ」
脳裏に、ボロボロになったMDR-Z7M2の姿がよぎります。「一刻も早く、あのジッパーを開けて確認しなければならない。そして、管理の方法を根本から変えなければならない」タクシーのシートに座る私の背中には、冷や汗が流れていました。
守るための「展示」へ。私が選んだ救出の準備
ドライバーさんの実体験を聞き終える頃には、私の心は決まっていました。
「このまま密閉し続けるのは、愛機を殺しているのと同じだ」と。
とはいえ、闇雲にケースから出すだけではホコリや不慮の事故が心配です。
そこで帰宅後、私は「通気性を確保しつつ、常に状態が視認できる環境」を整えるべく、すぐに以下のアイテムを調達することにしました。
- 25×25×40cmのアクリルケース:あえて大型を選んだのは、スタンドに立てたまま収め、内部の空気が滞留しないようにするため。
- Kantof製ヘッドホンスタンド:高級感のあるウォールナット素材。何より、ヘッドバンドに負荷をかけない形状が、加水分解を恐れる今の私には必須でした。
- EarProfit(イヤープロフィット):もしイヤーパッドが無事だったら、すぐに装着して保護するための「守りの要」。
現在、これらのアイテムを急ぎ手配している最中です。正直に言えば、今すぐにでもあのセミハードケースを開けたい。
けれど、数年間の「放置」というツケを確認するには、それなりの覚悟と時間、そして受け入れるための「器」が必要です。
そこで、この「救出作戦」の決行は、アイテムが揃い、まとまった時間が取れる年末年始までお預けにすることにしました。
ジッパーを開けるその日まで
あの夜、タクシーに乗らなければ。
そして、あのドライバーさんと趣味の話をしなければ。私のMDR-Z7M2は今も静かに、そして確実に劣化へのカウントダウンを進めていたかもしれません。
「密閉」という思い込みを捨て、正しく「見守る」管理へ。まずは、これから届くアクリルケースとスタンドを迎え入れる準備をして、心の平穏を整えることにします。
数年ぶりにあのジッパーを開ける時、そこに現れるのはかつての輝きか、それとも変わり果てた姿か……。次回の更新まで、今しばらくお待ちください。
副業いぬ🐶でした。

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