​【正直レビュー】エレコム製モニターアームは「必要十分」どころか「最適解」だった。

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モニターアーム導入を躊躇する2つの壁

​PC作業のQOL(生活の質)を上げたいなら、モニターアームの導入は必須です。デスクが広くなり、姿勢も改善されます。

これは間違いありません。​しかし、導入を前に、多くの人が立ちはだかる2つの大きな壁があります。

  • 壁① 価格の高さ

モニターアームの話題になると、必ず「エルゴトロン一択」という風潮があります。しかし、その価格はおおよそ4万円前後と、決して安い買い物ではありません。初心者が手を出しにくい最大の理由です。

  • 壁② 固定の不確実性(モニターが下がってくる不安)

「アームを導入したらデスクが広くなる」のは事実ですが、安価なアームを選ぶと、時間とともにモニターが重みに負けて下がってきたり、意図せず動いてしまったりする不安がつきまといます。モニターの位置が定まらないとかえってストレスになり、QOLが低下します。

最大の誤算格安なのに「下がってこない」確実な固定力

価格が安いエレコム製アームに対して、読者が抱く最大の不安は**「モニターの重みに耐えられず下がってくるのではないか?」**という点でしょう。

この不安こそが、私がエレコム製アームを選んで最も驚き、QOLが向上したポイントです。

エレコム製アームの最大の優位点は、開封直後の初期固定力の「確実性」にあります。

競合製品であるエルゴトロンは、その滑らかな動きと引き換えに、モニターの重さに合わせて初期の張力調整が必要な場合がある、と聞きます。

しかし、このエレコム製アームは、開梱直後の状態でモニターを取り付けても、重みに負けて下がってくることはありませんでした。

複雑な調整の手間がなく、すぐにモニターを目的の位置にピタッと固定できる確実性。これは、メカに詳しくない人でもすぐに快適な環境を構築できる、初心者にとって非常に大きなQOL向上要素です。

価格差による「妥協点」の分析と、それによるメリット

もちろん、価格差が3万円以上ある以上、妥協点や劣る点はあります。

見た目のチープさと可動性の硬さ

エレコム製アームの正直な評価として、エルゴトロンと比べてしまえば、見た目にチープさがあるのは否めません。

そして、多くの方が感じると思いますが、アームの可動が硬いです。実際、これはアームというより、固定点が複数あるスタンドといった印象です。モニターを動かすたびに、両手で力を込める必要があります。

【結論】硬さこそが、確実な固定力を生む

しかし、この「硬さ」こそが、私にとっての「最適解」である理由であり、価格差による最大のメリットでもあります。

頻繁にモニターの位置を変えるクリエイターやトレーダーではない限り、エルゴトロンの「滑らかさ」は高価格の理由になるだけで、あなたにとっては何の価値も生みません。

「設置したら動かさない」という使い方であれば、エレコム製アームの確実な固定力こそが、デスク環境のQOL向上に最も貢献してくれるのです。

狭いデスクで最大限のQOLを確保する方法

私のデスクは特別広くありませんが、エレコム製アームのおかげで、モニターをデスクの最も奥の、最適な位置に固定することができました。

アームによってモニターの脚が占めていた手前のスペースが完全に確保できたことでキーボードや指紋認証デバイス(AKFSD-07のレビュー記事)などを無理なく配置できています。

エレコム製アームは、モニターの位置を微調整するのではなく、モニターの設置場所を「固定」し、手前のスペースを確保するための最も安価で確実なソリューションなのです。

価格差の3万円を何に使うか?

エルゴトロンの品質は確かにプロ仕様であり、「頻繁にモニター位置を変えたい人」には最適でしょう。

しかし、エレコム製のデュアルタイプが約6,500円で手に入る現実を考えると、その3万円以上の価格差は、明らかに過剰なオーバースペックです。

その浮いた3万円を、他のQOL向上ガジェットに回す方が、総合的なQOL向上に貢献すると断言します。

「デスクが広くなく、モニター位置はほとんど動かさない」という方は、高価な製品で妥協するのではなく、このエレコム製アームで確実な固定力と最高のコスパを手に入れてください。

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