デスク環境を整える中で、意外と後回しにしがちなのが「椅子」です。
私自身、これまでデスクやPC周りにはそれなりに気を使ってきましたが、
デスクチェアについては「座れればいい」「流行っているものなら大丈夫だろう」
という感覚で選んでいました。
しかし、長時間PC作業を続ける生活の中で、
ゲーミングチェアとオフィスチェアの違いが
体への負担としてはっきり表れるようになりました。
この記事では、私自身の失敗と気づきをもとに、
両者の違いを整理していきます。
ゲーミングチェアを選んだ理由
私がこのゲーミングチェアを購入したのは、
1代前のメインPCを自作したタイミングでした。
当時はデスクと一緒に環境を一新するつもりで、
一通りの周辺環境を揃えていました。
ちょうどその頃は、ゲーミングチェアがブームになり始めた時期で、
AKRacingが「憧れの存在」のようなポジションにありました。
ただ、価格的には簡単に手が出せるものではなく、
結果として私は、価格を抑えた無名に近いメーカーの
ゲーミングチェアを選びました。
今思えば、流行を受けて一発屋的なメーカーも多く、
見た目やスペック表だけでは違いが分かりにくい時代だったと思います。
当時は「これで十分だろう」と判断してしまいました。
使い続けて分かってきた不具合と違和感
購入当初は、価格が約2万円ほどだったこともあり、
座り心地についてはそれなりに満足していました。
問題がはっきりしてきたのは、使い続けて1〜2年ほど経ってからです。
まず気になり始めたのが、肘置き部分のガタつきでした。
体重をかける機会が多い部分ということもあり、
徐々に安定感が失われていきました。
本体フレームの軋み音も目立つようになり、
座る・立ち上がるといった動作のたびに音が鳴るのは、
静かな環境では地味にストレスでした。
座面についても、へたりは比較的早く訪れました。
クッション性が落ちることで、
長時間座った際の疲労感が増していきます。
さらに、ゲーミングチェア特有の形状による問題もありました。
合皮素材のため通気性が低く、長時間座ると蒸れやすい。
腰当ての位置が合わない場合には、
かえって腰痛の原因になることもありました。
レーシングシートのように体を包み込む形状は、
姿勢が固定されやすく、
座ったまま体勢を変えたり軽くストレッチをしたりすることが難しいと感じました。
リクライニングや油圧レバーの操作も全体的に硬く、
スムーズさに欠ける印象でした。
初期は許容できていた点も、
時間が経つにつれて不満として積み重なっていきました。
なお、これは当時の低〜中価格帯製品の体験談であり、
現在では同価格帯でも品質や耐久性が向上している可能性はあります。
平日と休日で感じた「疲れ方の違い」
仕事が忙しくなり、事務作業が増えた時期に、
一つの違和感に気づきました。
平日も休日も、PC作業の時間自体は大きく変わらないにもかかわらず、
体の疲れ方が明らかに違っていたのです。
休日の自宅作業では、肩こりや腰の重さ、
しびれのような感覚を強く感じる一方で、
平日の方が疲れにくいと感じていました。
作業内容や姿勢が大きく変わらない中で、
決定的に違っていたのが「椅子」でした。
職場では一般的なオフィスチェアを使用しており、
自宅ではゲーミングチェアを使っていました。
ゲーミングチェアとオフィスチェアの比較
| 比較項目 | ゲーミングチェア | オフィスチェア(中価格帯〜) |
|---|---|---|
| 得意な姿勢 | 後傾(動画鑑賞・仮眠) | 直立〜前傾(PC作業・勉強) |
| 座面のクッション | 厚手で柔らかい(ソファーに近い) | 適度な硬さ(体圧分散・腰痛対策) |
| 主な素材 | 合皮(PUレザー)が多い | メッシュ、高品質ファブリック |
| 耐久性(表面) | 低め(3〜5年で合皮が剥離しやすい) | 高い(10年単位で維持可能な製品も多い) |
| 通気性 | 低い(夏場は蒸れやすい) | 非常に高い(特にメッシュ製) |
| 価格の開始点 | 2万円〜(フル装備が揃う) | 4万円〜(実用的な機能の最低ライン) |
結論:用途で選ぶのが正解
どちらが優れている、という話ではありません。
長時間、座りっぱなしで仕事や勉強をするならオフィスチェア。
ゆるくゲームをしたり、動画を観たりするならゲーミングチェア。
それぞれ得意分野が違うだけだと感じました。
大切なのは「流行」や「見た目」ではなく、
自分が椅子に何を求めているかを先に決めることです。
この記事が、デスクチェア選びの参考になれば幸いです。

コメント